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基礎工事の主な流れとは?基礎工事に役立つ資格・工事費用も解説
2022/07/05
「そもそも基礎工事って何」という方も、少なからずいるはずです。
また、基礎工事の流れはどのような流れで進めていくのか気になる方も大勢いらっしゃるでしょう。
そこで、この記事では基礎工事の流れや費用、基礎工事に役立つ資格などについて解説します。
新築工事で重要な基礎工事の流れを知っておくことで、何かとメリットがあるのです。
目次
基礎工事とは?
基礎工事とは、土地および建物をつなぐ部分の基礎を作る工事のことをいいます。
基礎工事前に地盤調査を行って、土地に合う工法を選ばなければなりません。
基礎は鉄筋コンクリートで作られ、底盤、立ち上がり、杭、地中梁などで構成されているのです。
基礎工事は建物の土台として、重さや災害などから長期的に支える需要な役割を果たします。
特に新築工事では基礎工事が重要なため、基礎工事に問題があれば、後で修復するのは困難。
そのことから、手順に沿って正しい方法で施工する必要があるのです。
基礎工事の種類
基礎工事には、主に以下の四つの種類があります。
杭基礎
地盤が軟弱だと、直接基礎工事だと建物が安定しません。
ですので、その場合は地盤の固い部分まで杭を打てる杭基礎という工法が用いられます。
杭基礎ならば、数十メートルの深さにある固い地盤まで杭を打ち込めますよ。
建物の安定と、地震による液状化も防ぐことが期待できるのがメリットです。
ベタ基礎
ベタ基礎は、床下全体にコンクリート打設を行って、床下空間を設ける工法のことです。
コンクリート量は多いのですが、基礎を作るために土を掘る量や型枠使用量が少ないのがメリット。
また、施工がしやすいのもベタ基礎のメリットです。
布基礎
布基礎は、木造住宅などで昔から行われてきた工法となります。
柱や壁など、建物の負荷がかかるところにコンクリートを打設します。
布基礎は地盤に接する面積が小さいことから、地盤の強い土地で利用できるのがメリットです。
SRC基礎
SRC基礎は、蓄熱床工法ともいわれる工法になります。
ベタ基礎とは反対で、床下空間がないのが特徴。
耐震性が良く地震の揺れを吸収し分散できるのがメリットですし、地中からの熱を伝えやすいのです。
基礎工事の流れ
基礎工事の流れは、次のように進めていきます。
地盤調査
着工前に、まずは地盤調査をします。
地盤調査では、建物がどれくらい重さに耐えられるか、沈下に抵抗する力があるかを調べます。
安全に基礎工事を進め、建物を建てるためには欠かせないのが地盤調査です。
遣り方工事
調査が問題なく終わり、工法が決まれば、次に遣り方工事を行います。
建物が土地のどの部分に建つか示すために、ロープ等で仮設の囲うのが遣り方工事です。
基礎の正確な位置を決めるのに、重要な工程となります。
掘削工事
遣り方が終われば、次にパワーショベルなど重機を使って掘削工事を行います。
基礎を作るために、地盤を掘り起こすのが掘削工事です。
基礎工事においては、かなり時間を要するのが掘削工事です。
砕石敷き
掘削工事の次は、砕石敷きになります。
砕石と呼ばれる石を敷き詰めて、ランマーという機械を使い地盤を締め固める作業を行います。
砕石を敷いて地面を固める理由は、後に乗せる基礎部分の重さを地盤に対して均等に伝えるためです。
これが不十分だと、建物の負荷で基礎が沈下することが考えられます。
捨てコンクリートを流し込む
砕石敷きの後、地面からの湿気を防ぐ防湿シートを敷いて基礎の外周部に捨てコンクリートを流し込みます。
基礎の強度とは関係ないのですが、スムーズを進めるために重要な工程となります。
配筋工事
捨てコンクリートを流し込んだ後は、格子状のような鉄筋を組み立てる配筋工事を行います。
これは、鉄筋コンクリートに必要な鉄筋を図面の通り組み立てる作業です。
基礎の強度に直接関わることから、配筋工事は非常に重要な工程です。
コンクリートを打設
配筋工事の後は、基礎のベースとなる部分にコンクリートを打設します。
ベースが乾燥すれば、基礎内部の立ち上がり部分に型枠を組んでコンクリートを流すという作業を行います。
養生し型枠を外す
コンクリート打設が終われば、ブルーシートで覆い、養生します。
コンクリートが、十分な強度を発揮するのに大切な工程となります。
コンクリートが強度を出すまでの期間は気温に影響されるため、夏場は三日、冬場は五日以上の期間が必要です。
基礎工事にかかる費用
基礎工事にかかる費用は、1㎡当たり15~20万円ほどとなります。
これは、新築住宅の工事費用の5~10%の費用です。
基礎工事の単価はエリア、あるいは設計内容によりかなり変わるので、そこは知っておいてください。
基礎工事に役立つ資格は?
基礎工事に役立つ資格として、次のようなものがあります。
基礎施工士
基礎施工士資格を所有していれば、建設工事においてとても貴重な存在となります。
場所打ちコンクリート杭工事に従事する技術者として、高い評価を受けることができるのです。
床上運転式クレーン限定免許
床上運転式クレーン限定免許を所有していると、つり上げ荷重5トン以上の床上運転式クレーンを扱うことができます。
玉掛け技能講習
クレーン等の重機を操作するのに必要な玉掛け技能講習は、所有していると何かと役立ちます。
まとめ
基礎工事の流れ、基礎工事の費用や役立つ資格について解説しました。
基礎工事の流れを知っておくことで、実際に依頼した際や工事で携わる際に何かと便利でしょう。
新築工事では、特に基礎工事が重要になります。
そのため、基礎工事の流れをぜひ覚えておいてくださいね。